法科大学院の選び方
2011年(平成23年)に旧司法試験が廃止となり、より専門性の高い法科大学院が設置されることになりました。
法科大学院は、アメリカのロー・スクールをモデルとした専門職大学院です。将来的に、裁判官・検察官・弁護士を目指す人が入学します。
卒業すると、新司法試験の受験資格とともに、「法務博士」の学位を取得できます。
法科大学院の授業には、法律を学んだことのない学生を対象とする「法学未修者コース」があり、修業期間は3年となっています。
また、一定の法律知識を有すると認められた場合は「法学既修者コース」を選択できることから、こちらのコースは修業期間を2年間に短縮できます。
法科大学院の選び方ですが、最終的に新司法試験に合格しなければ法曹界に進むことはできません。法科大学院によって、新司法試験の合格率の高いところと低いところがあります。
新司法試験に合格できるかどうかは本人の努力にもよりますから、合格率の高い法科大学院を選んだからといって必ず合格できるという保証はありませんが、高確率で合格者が出る法科大学院には、合格者の少ないところに比べて教え方に違いがあるかもしれません。
合格率を上げるには勉強は大切
法科大学院は、一般的な大学、大学院と違い、社会人も多く学びにきます。言わば無差別級の受験となり、人気法科大学院は非常に高い倍率になります。
定員が少ない法科大学院も多いので、人気な学科は狭き門になります。脳を活発に働かせるには、普段からの栄養も大切になってきます。記憶力に良いと言われるDHAが豊富に含まれるサプリや、成長ホルモンを活性化させる力があるアルギニンを多く含む精力剤が必要不可欠になってきます。精力剤に関しては、少し疑問に思う方も居るかもしれませんが、成長ホルモンの分泌を促す作用のあるアルギニンや、そのアルギニンを分解させるビタミンなども豊富に入っており、やる気が満ちあふれる状態にしてくれます。徹夜などをするためにカフェインを多く摂取するのは長期的に見ると良くないので、ここぞという時以外はやめておきましょう。テスト前に徹夜などは記憶力的には逆効果です。試験の前日は体調を一番良い状態に持って行きましょう。
法科大学院ランキング
新司法試験への合格者数の多い法科大学院のランキングです。
第1位:中央大学法科大学院(私立)
平成27年度の司法試験では、中央大学法科大学院の「法学未修者コース」から144人、「法学既修者コース」からは26人の合格者が出ています。
中央大学法科大学院の募集人員ですが1学年の定員は270名、「法学既修者コース」の人数200名、「法学未修者コース」の人数70名となっています。
入学試験では「適性試験」が行われますが、中央大学法科大学院では「成績証明カード」に記載された、第1部~第3部までの総合得点が合否の対象とされ、第4部の「表現力を測る問題」の成績については評価の対象とされませんから、提出する必要はないようです。また、面接試験も行われません。
なお、中央大学法科大学院には、成績優秀な人に対する奨学金制度があります。
第2位:慶應義塾大学法科大学院(私立)
平成27年度の司法試験では、慶應義塾大学法科大学院の「法学未修者コース」から30人、「法学既修者コース」からは128人の合格者が出ています。
慶應義塾大学法科大学院の募集人員は1学年の定員が230名で、「法学既修者コース」の人数160名、「法学未修者コース」の人数70名となっています。なお、法学既修者コース・法学未修者コースともに飛び級入学が可能です。
入学試験は、「法学既修者コース」が書類審査、法学既修者試験第1部の受験、法律科目試験があります。「法学未修者コース」には、書類審査と小論文試験が行われます。
なお、入学試験が優秀な成績だった人に対しては、授業料が全額免除となります。2年以降も、前年の成績によっては免除を継続される場合があります。
第3位:東京大学法科大学院(国立)
平成27年度の司法試験では、東京大学法科大学院の「法学未修者コース」から45人、「法学既修者コース」からは104人の合格者が出ています。
なお、東京大学大学院法学政治学研究科には、「総合法政専攻」と「法曹養成専攻」という2つの専攻があり、東京大学法科大学院は「法曹養成専攻」に該当します。
東京大学法科大学院の募集人員ですが、1学年の定員は240名で、「法学既修者コース」の人数165名、「法学未修者コース」の人数75名となっています。
入学試験は、第1段階で書類審査が行われ、適性試験があります。また、外国語の能力を証明する書類が必要になります。「法学既修者コース」では法律科目の試験を実施、「法学未修者コース」では、面接試験が行われます。
なお、東京大学法科大学院には、法律事務所による「東京大学法科大学院奨学金制度」があります。
第4位:早稲田大学法科大学院(私立)
平成27年度の司法試験では、早稲田大学法科大学院の「法学未修者コース」から48人、「法学既修者コース」からは97人の合格者が出ています。
早稲田大学法科大学院の募集人員は、1学年の定員が200名で、「法学既修者コース」の人数140名、「法学未修者コース」の人数45名となっています。さらに、「人材発掘コース」として社会人および法学部以外の学部出身者から選ばれる15名の枠があります。
入学試験は、「法学既修者コース」が書類審査、「法学既修者試験」の成績の提出、論述試験が行われます。「法学未修者コース」では、書類審査と小論文試験が行われます。
なお、早稲田大学法科大学院では首都圏以外の出身者にも経済的に安心して学べるようにと、「地域優先枠」による入学者に「稲門法曹奨学金」を給付しています。
第5位:京都大学法科大学院(国立)
平成27年度の司法試験では、京都大学法科大学院の「法学未修者コース」から17人、「法学既修者コース」からは111人の合格者が出ています。
京都大学法科大学院の募集人員は、1学年の定員が160名で、「法学既修者コース」の人数125名、「法学未修者コース」の人数35名となっています。
入学試験は第1段階が書類審査、その後「法学既修者コース」には法律科目試験、「法学未修者コース」には小論文試験が行われます。
なお、学業優秀と認められる人を対象に、経済的理由によって授業料の納付などが困難な場合は、全額または半額が免除される制度があります。